世界中に6億人もユーザーがいるらしいですよ。ディスコードって。
もともとはゲーマー向けの音声・テキストチャットツールとして開発されましたが、現在ではリモートワークや教育、趣味のコミュニティなど、幅広い用途で利用されています。
世間が注目しているのには理由があります。2015年にサービス設立以来、2020年ごろには3億ユーザーが登録、そして2024年には6億と9年で爆発的にユーザーを増やしているのです。
日本での実測値はないものの、およそ1000万人が現役利用していてもおかしくない、という話です。
年齢層も16歳~34歳で60%以上を占めるなど、ゲームが身近であるZ世代で聞いたことがない人も少ないほど。男女比も6対4だそうで、まあざっと調べた感じなので日本人ユーザーはどうなのか?普及率は高くても日本でのアクティブユーザーは高いのだろうか?など、個人的にも数値を真正面から受け取れるかは微妙ですが、やはり使い勝手が良いのでここまで成長を続けているんだろうなとは思えます。
今日はDiscordを知らない方にも、知っている方にも向けて、使い勝手の良さや可能性を感じられるようなお話ができればと思います。
- Discordでやれること
- かんたんなはじめ方
- オンライン会議も?それはZoomとかでいいんじゃないの?
- 音声の設定
- 安全にディスコードを使うために-セキュリティを設定する
- サーバーの参加方法や利用方法
- ボイスチャンネルに参加する
- YouTubeを一緒に視聴できる「Watch Together」
- ぺりグのDiscordサーバーをつくりました
- コミュニケーションの仕方
Discordでやれること
Discordは、以下のように多くの機能を無料で利用できます。
- テキストチャット
- ボイスチャット
- ビデオチャット
- ファイルのアップロード
- 画面共有
また、ディスコードの特徴としてサーバーが挙げられます。
ディスコードは、LINEやSkypeのように音声やカメラでリアルタイムチャットをしながら、テキストチャットでファイルの共有ができたりします。
その管理を、「通話部屋」というかたちでひとり、またひとりと、フレンドを誘い入れていく使い方もできるのですが、「サーバー」とよばれる一個のコミュニティスペースを作って、そこへサーバー管理者が誘ったユーザーが一堂に会することができます。
このサーバーでは、必ずしも参加者全員とフレンドである必要はないので、ここだけのつながりを持てて、コミュニケーションの導入が容易です。

これはサーバーのイメージになりますが、このように、テキストとボイスでチャンネルを分けたり、用途ごとに管理できます。
それぞれ部屋のなかで、#テキストチャットでは、ピン留めなど掲示板的な使い方ができたり、ノイズキャンセリング機能や遅延のない音声通話ができたり、ビデオ通話でできる画面共有はプレゼンテーションやゲームにと使い勝手が良いです。
ディスコードはもともと、ゲーマー向けに設計されているので、ゲーム配信に相性バツグン。サーバー内のメンバーと限定的な配信ができたり、オーバーレイ機能で、配信画面にチャットを表示できたりします。

たとえばこんな使い方をご紹介
ただやっぱり具体的なイメージがないと、ピンとこないですよね?
スプラトゥーンは4対4でバトルするゲームです。
ゲーム内でプライベートな大会を自分で開催することもできます。その際に、ボイスチャンネルを3つ用意し、ロビーchで全体的なコミュニケーションを、対戦が始まればAチームchとBチームchに分かれて入室し、チーム内だけでコミュニケーションを取りながら相手チームと戦えます。
いわゆるTRPGやマーダーミステリーと呼ばれる、会話で進めるゲームです。
たとえば、ゲームマスターが情報を特定のプレイヤーにだけ、秘密裏に情報を伝えたいとき、サーバー機能は役に立ちます。あらかじめテキストチャンネルやボイスチャンネルを分けておけば、リアルタイムで全体チャットで会話しつつ、情報となるデータを送信することができます。
こういうアナログゲームでも真価を発揮します。人狼系のゲームをする際も役立ちますね。人数が多いと管理が難しいゲームでも助けになってくれます。
このようなゲーム活用だけでなく、多くの参加者の集まるセミナーやゼミ形式の現場で用いられたりもします。
Zoomで言うところのブレイクスルー(有料)機能みたいな「グループワークの部屋分け」なんかは、サーバーを活用すればいとも簡単に無料でできます。
それもこれも、動作が軽く、パソコンへの負荷が少ないため、長時間の使用でもストレスを感じないメリットがあるからなんですね。
かんたんなはじめ方
Discord(ディスコード)は、ブラウザ版(Web版)でもアプリ版(スマホ版)でも簡単に始めることができます。
ブラウザ版→Discordの公式サイト(https://discord.com/)にアクセスします。画面中央の「Discordをブラウザで開く」ボタンをクリックでユーザー登録へ進みアカウント作成が済めば、ブラウザでもはじめることができます。
アプリ版→スマートフォンのアプリストア(Google PlayまたはApple App Store)で「Discord」を検索し、アプリをインストールします。アカウント作成してログインできるようになります。アプリ版はプッシュ通知が受け取れるのが強みですね。
オンライン会議も?それはZoomとかでいいんじゃないの?
利用する人の使い方によると思いますが、ディスコードでもメリットはあります。
複数人でのグループ運用でチャットを回したり通話を回したりすることは、もちろんLINEやSkypeでも可能です。しかしコミュニティスペースを用いれば、通話やテキストチャットの取捨選択が楽になります。
LINEだとトークルームが増えていくだけでも、バッヂアイコンが多くて「嫌だな」と感じている人は、ルームごとのルールとテキストの内容がはっきりしていて人的管理がしやすいディスコードのサーバー機能が合っているかも。
それでいて音声通話も利便的で、ネット環境での遅延などにも配慮してあります。LINEなどでは影響を受けやすい回線問題もディスコードでなら解消できるかもしれません。
Zoomでの会議通話は、無料アカウントだと40分の制限があります。あたしはそれを逆手に取ったラジオ番組を収録したりしていますが、ディスコードでは無料でも時間制限はありません。
もちろんゲームオーバレイなどゲームをプレイするのに快適な機能を備えているのは、LINEやSkype、Zoomにはない独自の特徴です。うまく活用すると、ゲーム以外でも使えそうです。
音声の設定
Discordは「音質」だけ切り出すと良いとは言えません。
遅延を避けるため、ビットレートが低く設定されています。

これはボイスチャンネルの編集画面ですが、初期値として64Kbpsが設定されています。
コーデックはOpusというものが使われており(YouTubeも同じ)、もとの音質はいいものの、回線速度などの状態がいいユーザーばかりではないので、64Kbpsが推奨されています。
※ビットレートなどの詳しい音質についての話はこのサイトにお世話になっていますので、気になる方はご参考にされてください。
どれだけ高音質にしてもYouTubeではOpus 160kbps程度にエンコードされる模様。
無料でも96kbpsまで音質を上げることはできますが、今度は回線速度や遅延の問題が発生する可能性がありますので、チャンネルごとに音質の区分けをするのもいいかもですね。
通話の音飛びや遅延は思った以上にストレスなので、音質は上げたくなる気持ちはわかりますが、そもそも推奨環境での設定がバランスが良いということです。音声作品や高音質で実況動画を録りたいなどがなければ、初期値で十分です。(それでもほかのツールと大差ない高音質が実現できていると思います)
何かとむずかしい音声の設定
まず最初の設定でむずかしいのが「音声設定」。
下記を読んでさくっと設定して、あとは「マイクテスト」で徐々に調節していきましょう。変更した設定はすぐに反映されています。

▶「設定」>「音声・ビデオ」と入っていきますとまず「音声設定」にあたります。
「入力デバイス」がマイク、「出力デバイス」がイヤホンなど聞こえてくる音です。入力音量は、マイクやOSの環境にもよるのですが、基本的には100%で設定していきます。
その下「入力モード」の項目は「音声検出」を選んでおいていいかと。プッシュトゥトークは特定のキーを押しているときだけ音声をオンにする機能らしいです。あたしは使いこなせていません。
さらにその下「入力感度」ですが、「入力感度を自動調整する」にチェックを入れてください!どんなマイク環境かは、ひとそれぞれですが、『マイクは基本的には近づける』のが高音質への基本の「キ」です。
音声収録ガチ勢でなければ、基本的には自動調整オンで!
音声通話の設定はノイズ抑制をし過ぎないほうがいい
Krisp(クリスプ)という、ノイズキャンセリング機能があります。
これはボイスチャット中に背景音を除去し、クリアな音声を実現する機能です。自宅でのリモートワーク中に、家族やペットの声を消して、会議を行いたい場合に便利です。
ただ、こちら性能がよすぎて、自分の声もキャンセリングする可能性があるようです。
通話中に、ぷつぷつ音声が切れているケースはこのノイズキャンセリングしすぎな設定のせいもあるかもしれません。
▶「設定」>「音声・ビデオ」>「音声処理設定」>「ノイズ抑制」からKrispのオプションを変更できます。
自分が声を発している環境をかんがみて、選んでください。よほど騒音の中でなければ「スタンダード」か「設定しない」でOFFにしたほうがいいです。「入力感度を自動調整する」を有効化して、マイクを近づける基本を守れていたら「設定しない」でOK。
▶また、「エコー除去」「高度音声検出」「音量調整の自動化」は有効化してOKです。
きちんと適正な距離にマイクを近づけてしゃべる。これが鉄則です。
安全にディスコードを使うために-セキュリティを設定する
サーバーへの招待は招待リンクを通じてのみなので、クローズドコミュニティをつくりやすい利点があります。
ただ、広く誰でも参加できるように呼びかけると、どのような利用者がサーバーが入ってくるかすべてを管理するのは難しいかもしれません。
そのために、サーバーに認証機能を設けたり、BOTである程度、人の手を煩わせずに悪質なユーザーをブロックできたりもします。
(あたしはCarlBOTの使い方を勉強しながら導入してみました)
また、Discordを安心して利用するために、個人情報(本名や住所)を含む情報は、公開しないようにしましょう。
- 「ユーザー設定」>「コンテンツ&ソーシャル」でダイレクトメッセージの設定をブロックしたりできますので、忘れずに設定しましょう。
- 参加しているサーバー内やフレンドからのDM以外はブロックでよいと思います。
- ただ、サーバーも大きなサーバーで公な場であれば、ほかのメンバーと交流したくないということもあります。そんなときは「コンテンツ&ソーシャル」>「交流権限」からサーバーごとの設定が可能です。
FacebookやLINEなどと違って、ディスコードは実名登録者がほぼいません。オンラインコミュニケーションツールという側面から、軽く・誰でも使えて・利用者の広まりがある性質であるため、利用者自身で「ここはネットの顔を使う」と割り切って利用しています。
そこら辺の肌感は、ソーシャルネットコミュニケーション全盛の時代、言うまでもないことかもしれませんね。(顔も本名も知らない人と、ゲームの大会にオンライン参加するなどは当たり前になりつつあります)
サーバーの参加方法や利用方法
Discordサーバーは招待制です。

招待制のリンクを踏むと、Discordサーバーへ参加できるようになります。
招待制とは違い一般公開されているものもあります。


選んで参加すると、サーバーによってはルールや規約が決められていることがあります。基本的には目立つように書いてありますので、参加者はそのルールを遵守するため、きちんとはじめにチェックしておきましょう。
サーバーによってはBotによるスパム対策として「認証手続き」が必要となることがあります。これは、所定の手続きにより「認証」が完了できたユーザーに「認証済み」というロールを与えるということです。

ロールはその名の通り、「役割」を参加者に与えるというもので、サーバー管理者には「主催となる管理者」が管理権限を与えた「モデレーター」がいたり、上記の「認証済みユーザー」のような役割を与えられたら、すべてのコンテンツにアクセスできるようになるなどさまざまです。
まずはサーバーごとのルールを確認しましょう。

この、ロールを割り当てるユーザーをBotに管理させることもできたり、コミュニティを管理する側からすると心強い味方になってくれます。
簡単な質問やリアクションを返すことで参加者へロールを割り当てることができますので、表示されるコンテンツや操作権限を調整することができます。
参加側も自分がどのようなロールを付与されたいか、しっかりと把握して適切に参加するコンテンツを選ぶこともできます。
ボイスチャンネルに参加する

チャンネル名の吹き出し💭はルームのテキストチャットをひらきます。右となりのフレンド追加をあらわすマークは、フレンドを招待できます。(ただし認証制のあるサーバーだとプライベートチャンネルになっていることが多いので、選ばれたサーバーのメンバーやロールの参加者のみが見ることができます)
チャンネルを押すとすぐに通話状態になるので、基本的にはミュート状態でインしたほうが無難です。ミュート状態には、アカウント名の右となり🎤マイクマークを押すとなります。

マークの意味さえわかれば割と直感的に使えるディスコード。通話を切りたいときは、📞受話器マークを押しましょう。
画面共有を開始する
画面共有はアカウント名上の4つのアイコンのうち左から2番目。

画面共有したい領域を選んで「Go Live」。共有したい領域は「アプリ」「画面」「デバイスをキャプチャ」とあります。お好みの領域を選択しましょう。画面はデスクトップ画面、デバイスはOBSなどの仮想カメラをキャプチャできるようになります。
YouTubeを一緒に視聴できる「Watch Together」
上の画面共有ボタンの右となり「アクティビティを開始」を押すと、ボイスチャンネル参加者へ共有できるアクティビティが一覧で表示されます。

なかでも「Watch Together」はホストが見ているYouTubeの動画を、チャンネル参加者と共有できるという機能を持つ優れもの。

実際に試しても、何十人単位での回線強度を実証したことがないからわからないのですが、少人数でも普通に共有していつもYouTubeを見ている設定のまま観れます。
映画館で、スクリーン前に何人もほかの観客がいて、微妙に笑ったり反応が聞こえたりするのが大嫌い!という人でなければ、家で家族と談笑しながらテレビを観ている感覚で楽しめると思います。
さて、ここまでダダダーと駆け足でDiscordの機能などを見てきました。
最後、ここまでご覧いただけた方は、「これまでインストールしてこなかった」「インストールしても楽しみかたがよくわからなかった」という方でも、きっとDiscordで楽しむ方法が(徐々に)理解できていることと思います。
ですが、習うより慣れよ、百聞は一見に如かず。まずはサーバーへ気軽に参加してみたいという方がいらっしゃると思います。
とはいえ、いきなり公開サーバーに参加しても何をしていいかわからず路頭に迷ってしまいます。ですので……、
ぺりグのDiscordサーバーをつくりました
もう一度言います。
ぺりグのDiscordサーバーをつくりました!
まだ作成して日が浅いので、お試し感も強く、コンテンツも選択と集中ができていない状態ではありますが、サーバーの管理初心者がつくった「サーバーの参加初心者」向けサーバーとして色々とさわっていただけるよう設計しています。
メンバーはまだBotくんくらいしかいませんし、ぺりめに一人の手弁当でやっておりますのでリアクションが遅くなることは往々にしてあるでしょうが、そう、mixi2のコミュニティ機能のように気軽に参加してみてください。
具体的にどういうサーバーか?
ぺりグの読者さん同士で交流ができるコミュニティです。
あたしとの交流を目的にして来ていただいても、うれしいことはうれしいのですが、ぜひ読者さん同士で交流をしていただきたいと思っています。
この際の「読者」の定義は「ちょっと気になったから知らんブログやけど覗きにきてみただけなんだけど」という方も対象となっていますので、要は気になった方は誰でもご参加いただけます!(ルールは守ってくださいね)
- ネタバレOKなゲーム実況をしたり、YouTubeで好きなゲーム実況者の新作動画を見る会をひらいたり
- スプラトゥーンやマルチで遊べるモンハンなどのゲームの待合につかったり
- 好きな動画やブログの話題で盛り上がったり
- ブログ執筆をがんばっているブロガーさんたちとボイスチャンネルで交流したり、ブログを書く作業部屋のようなVCをひらいたり
- ぺりめにの目標である中小企業診断士(資格)試験の勉強風景をボイスチャンネルで配信したり
- 自習室のようにつかっていただけるルームで黙々と作業や勉強をしたり
- 声劇などをボイスチャットで演じあったり、声演者さんたちとの音声ドラマを録ってみたり
- 推しの歌手の話題やただただおはようと言いおやすみという、そんなふうに自由なタイムラインで「好きなものコト」を共有したり
- 読書をするだけのスペースとしても利用してもらっていいと思っています。
これらはチャンネル分けして利用できるようにしたいと思っているのにくわえて、クリエイターの方々や企業経営に興味がある方など、気軽に質問・雑談ができる場、宣伝をできる場をつくっています。
参加したみなさんが居心地の良いと思ってくださるサーバーにしていきたいと思っていますので、ぜひのぞきに来てみてください。入室退室自由なので、ほんとお気軽に。
サーバーにはじめて入る、一度退室してからまた再度入り直すときなどには「認証手続き」が必要になりますので、詳しくは「💡最初にすべきこと」をご覧いただき、手続きを完了してください。
完了後にすべてのコンテンツが見れるようになります。
それでは、ぺりグのDiscordサーバーでお待ちしております。以下からGo!してください。

※このアイコンが目印です。
こういうのはどういう性質の方々がどれくらい在籍しているのか?が大事だと思うので、そちらも適宜、お伝えしたいと思っています。(もちろんメンバーの許可のもとで)
コミュニケーションの仕方
テキストチャット内では、文字以外にもさまざまなコミュニケーションをとることが可能です。
またご要望があればこちらもスクリーンショット付きでご紹介しますので、ぜひコメントいただけますと幸いです。(Markdown記法と呼ばれるものもあり、情報の取捨選択が人によってまちまちなのが理由です。リアクションボタンなどもつけてコミュニケーションしあえるので、mixi2にハマっている人は同じような感覚で使えることと思います)
〈了〉
※誤字・脱字・内容に間違いがあればご指摘いただけますと幸いです。追記もこのページか別のエントリーで行いますので、適宜お知らせします。
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