はい。
自由研究やっていきますね。
みなさんは何か、ふっと思い浮かんだ「日常の疑問」はありましたか?
何でもいいですよ。
とはいえなかなか、研究してみるぞ!となるテーマを思いつかないものですよね。
今日は、あたしが、こんなテーマでもいいんですよ。という事例を発表してみたいと思います。ほんとに、こんなテーマでいいの?と あまりにもどうでもいいこと をテーマにしています。でもいいんです。次回書くと思いますけれど、あたし的には「研究して良かったなー!」と満足していますから。そんな感じでいいんだと思いますよ。自由研究って。
ではテーマを決める前に、まえがきを書いていきたいと思います。
「なんでそのテーマにしたの?」の根底となる部分ですね。
まえがき
あたしは、甘い飲み物が好きです。
ジュースに限らず、紅茶やビール、コーヒーでもラテ系が好きです。
とにかく甘いものが良くて、水より麦茶な家庭で育ったため、飲むものはなんとなく味があるものが好き。将来、糖尿病一直線。
コンビニやスーパーでも冷蔵ストッカーを覗くのはマストで、新商品もかかさずチェックします。
ただここのところの物価高の世情を受けて、ジュース市場も軒並み価格が上昇中。コンビニでは500mlペットボトルでも税込み160円くらいするところも。とても手が出ない。
抑圧されればされるほど、あたしの喉はジュースを求めてしまう。吸いたくても吸えない、ニコチンに体の自由を支配されるかのような禁断症状が出てしまう。ぐうぉぉ、飲みてえ。甘ぇジュースが、飲みてえええ。
もはやニコ中どころかアル中である。いや甘中である。なんだ甘中って。
そんなわけで、できる限り安く甘ぇ飲み物をのどに入れたい男の孤独な戦いが幕を開ける。
テーマ決め
さ、そんな不健康肥満漢まっしぐらなおっさんの、かわいげもくそもない前置きはさらっと流していただき、早速テーマについて決めていく。
あたしは、今回、ジュースを安く飲みたいという目的に向かって検証をしてみたい事柄を選びました。
500mlのペットボトルを一本ずつ買うと、容量が多くお腹がたぽたぽになってしまうこともあります。炭酸飲料などはひとたびキャップを開封すると、数時間で飲みきらないとキャップをきつく閉めていたって炭酸が抜けてしまいます。そうなってくると、飲みきらなかった分は丸々損ということに。
150円の500mlペットで三分の一を残してしまうとなると、なんと50円もの損!
その50円をほかの飲料へ回せるかもしれない。未曾有の物価高、1円でも安く、切り詰め切り詰め。気兼ねせずに嗜好品を口にしたいものです。
コンビニからちょっと遠くへ足を向けて、さてここはドラッグストア。コンビニではちょっとお高めに売っている商品も、冷蔵ストッカーに入れていないなど様々な理由から、安売りを実現している店舗もあります。
たとえばこんな甘酸っぱいおいしさあふれる素敵なジュースも、このお値段。(価格は取り扱いの店舗によります)
これなら気兼ねせず炭酸飲料でデブ活できるぞーう!なんたって庶民の味方「カルピス様」だ!夏といえばカルピス!汗かいてくたくたの体にあまぁい糖分がバシュッと染み渡る!
いやいやいや、ちょっとお待ちよ。と、カルピスソーダを手に取ってレジにスキップしていくデブ活おじさんを呼び止める。
これこれ。これをご覧よ。
んん、なんだぁ?
と、顔を寄せたおっさんは目が漫画のように飛び出す。
じゅじゅじゅ、15杯も作れて、税込み268円ンンンンッ!?
そうです。昔ながらのカルピスは、瓶の原液を水や氷で割ったりして飲んでいましたよね?
最近だと、○対○で割るだけ!みたいな「お家でジュースやコーヒーを作ろう」飲料がちょいブーム。
割るだけボスカフェやCCレモンでさえも、割るだけ飲料としてラインナップしているのです。
おー。と、喜びに打ち震えるデブ活おじさん。
これこそ求めていた、甘くて・経済的で・好きなだけ作れて体も喜ぶ、理想のジュースだ!と、500mlペットを棚に戻し、カルピスをがしっとつかんだおじさん。
さて、ここでクエスチョン。
果たしてこの割るだけ飲料、同量の500mlペットボトル飲料を買うのとではどれくらいの安上がりを実現できるのでしょう?
みなさんはどう思いますか?
そりゃあ、ロスが少なくて済む分、割るだけ飲料の方が飲む分量を調節できお得でしょう?結局、割るだけとはいえ、割るための飲料も必要になってくるのだから、意外とたいした差はないんじゃないの?
果たしてどちらでしょうか。
ということで、あたしの研究したいテーマはこちら!
「カルピスソーダとカルピス割るだけ飲料は実際のところどちらがお得なのかーーーー!?」
仮説
では早速と、検証に入る前にもう一つやっておきましょう。
これは自由研究です。
みなさんは、仮説と聞くと、なんか大仰そうで、そんな難しいこと書けない!と尻込みしてしまうかもしれませんね。
しかし仮説は「だいたいこんな感じの結果になるんじゃね?」というだけのもの。
名前の圧に押されてはいけません。仮説なんて、何かの結果を求めたいときに、たぶんこうするとこうなる、という脳裏で誰しもがさらっと展開する「結果予測」みたいなもんです。
それくらい、みなさんも予想しますよね?
リンゴを木の上から落としたら落ちるなーってことくらい誰でも予想しますし、できますよね?
それがリンゴのように確信的に起きる事象じゃなくたって、たぶんこう飛んだらいけるわ、で人は穴を飛び越えます。たぶんこうなるわ、を言語化したものが、仮説です。何も難しくなさそうですね。
実際にやってみましょう。今回のテーマにおける仮説を組み立てます。
カルピスソーダ500mlペットボトル一本の価格:85円
カルピス原液470mlの価格:268円
割るための強炭酸水500ml:58円
(これらは絶対的な価格ではなく、近所のドラッグストアを参考にしています。参考価格なので、相場観などに相違のあることもあります)
さてそして注目のカルピス原液は「コップ15杯分」の表記。
日本のおける一般的な「コップ1杯分」はだいたい200ml。
ただし、カルピスサイドはコップ1杯を150mlと表記してある。
そのためここでの定義は、コップ1杯は150mlと換算していく。
さてここまで前提を述べた上で、仮説として机上の数値を計算していこう。
コップ1杯150mlにおける、原液470mlが生み出せるカルピスソーダは何mlか?
A.これは当然 150ml×15杯で=2,250mlとなるはず。
原液470mlを机上の計算で15杯換算すると、1杯における原液は470ml÷15杯で=31.5ml程度。
150ml-31.5ml=118.5ml÷31.5ml=3.76…
つまりこの原液量を3.76倍で薄めるということ。
目算で原液に対して3.5倍強の炭酸水をコップに注げば、ほどよい甘さのカルピスソーダが完成するというわけだ。
そうなってくると、原液を薄めるための炭酸水は何ml必要か?
A.コップ1杯に必要な炭酸水118.5ml×15杯=1,777.5ml。およそ500mlの炭酸水にして3.5本分必要という計算になる。
つまり500mlの炭酸水を4本買ってくれば最後の1本は半分くらい余りが出る。
最初に計算した、150ml×15杯=2,250mlと近似値である。(1777.5ml×470ml=2,247.5ml)
そして2,250mlという分量は、500mlペットのカルピスソーダ(85円)がおよそ4.5本分であることと同値である。計算すると85円×4.5本=382.5円。
さらに割るだけ飲料の方でかかる経済的負担額は、原液268円+(炭酸水58円×3.5本)=471円。
え、ちょ、割らない方が88.5円も安いじゃないですか!!?
仮説の時点で衝撃の事実!検証編へ続く⇒