ぺりグ

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俺の酒が飲めねえってのか!というカードゲームを作ったことがあります(告白)

 

【互いの9枚の手札を駆使し、相手より先に酔っ払った方が勝ちの、2人用カードゲームです。1ゲーム決着に5分程度の超軽ゲーですが、〈勝ち方〉には意外とヒリつく心理戦が垣間見えるかも!?だれとでも一緒に「ふたり飲み」の時間を楽しみましょう】

〈ゲームの概要〉

プレイヤーは、裏向きでカードを出し合い、時に妨害したりします。

読み合いに勝ち、先に4杯分の酔いを卓に揃えた方が勝利します。

〈内容物〉

:カード18枚(サケ8枚、チェイ6枚、イッキ2枚、アテ2枚)、ゲームのせつめい書

〈introduction〉

 カランコロン。
 のれんをくぐると、そこは居酒屋。喧騒が左から右へ。
 あなたは、お連れさんと差し向かいに座ります。
 目の前にはまっさらな卓。木々の趣あふれ、食欲を駆り立てられる卓。そしてすべり込むようにやってくる注文の品々!
 酒を手にするあなた!そして相手も!いいですね。飲む気マンマンです!
 ふたり飲みの華は「先酔い」。さあ、どちらが先に気持ちよく酔えるか!?
 妙な飲みくらべの、幕が上がります。

 

 

 

〈ゲームの雰囲気〉

卓(場)にカードを出しましょう。裏向きにしてくださいね。

かけ声は忘れずに!

「すいませーん、注文いいですか」

これはサケのカードです。「酔い」を1杯ぶん、ゲットできます。

「酔い」を4杯ぶん、得ることができたら(卓に出せたら)勝ちです。

がんばって酔いましょう。

これはイッキです。たくさん飲めそうですね。

一気に2杯ぶん、「酔い」ます。が、呂律がまわらなくなります。また、これで上がることはできません。

(注意)あ、そうそう。

あなたは最大2杯ぶんまでしか「酔え」ません。

「え、でも4杯ぶん「酔わ」なきゃいけないんでしょう?」

はい、そんな方にはコチラ。

チェイです。

チェイサーの略です。チェイサーとは英語で追うもの。バー用語で強い酒をストレートで飲む場合、続けて口直しに飲む水、炭酸水や軽い酒のこと(Wiki調べ)です。

チェイを挟めば、「酔い」をリセットできますから、飲み続けることができるのです。

すごいですね。チェイ。

さて、これはアテです。

アテとは、酒の肴(さかな)のことです。

チェイのような「酔い」のリセットはできませんが、「絡み酒」に対して、強く出ることができます。

これを出したときに、まんまと絡み酒「俺の酒が飲めねえってのか!」と言ってきた相手にはこう言ってしまいましょう。

「アテ食ってんだよ!」ってね。

けれど、「絡み酒」はチェイに対して、強く出ることができます。

「酔い」のリセットのために、こっそり置いた卓のチェイ。

それを読み当てられたときにはこう言われてしまいます。

「チェイサーなんて言語道断!  飲みなおし!」

飲みなおしとなってしまいます。

「飲みなおし」になると、卓に注文してきたカードをすべて、手札に戻さなければなりません。

飲みくらべは、弱肉強食ですね。

でも「絡み酒」は、3回までしかできません。絡むのは、ほどほどに、ですね。

あっ、そうそう。

イッキして、呂律がまわらなくなったひとは、「絡み酒」をできなくなりますよ。

なにせ呂律がまわっていませんからね。

以上のルールを守って、楽しく飲みましょう!

そして、4杯目のサケを卓に出して、高らかに勝利宣言です!

「お先に酔っぱらっちゃいました」

これを先に言えたひとに軍配があがります!

ただし!

気持ちよく4杯目のサケを出したのに、「絡み酒」でいちゃもんをつけられた日には、怒ってちゃぶ台をひっくり返したくなってしまうかも、しれませんね。

今出したサケとひとつ前の注文(カード)を手札に戻すことになります。

ということは、自分が酔っ払ってきていることに、極力、気づかれないようにしないといけませんね。

なるほど紳士淑女の社交場は、奥深いのです。

以上は、5年前のゲームマーケットにて実際に販売したときのフレーバーテキストをもとに構成し、ブログへ転載したものです。

ゲームは完売し、わりとお酒をたしなむ場で楽しまれたそうですが、再販を希望する声も当時なかったので、URLリンク先には在庫なしとなっていますが、もし遊んでみたい人がいたら何か考えようかなあ、と思い書きました。なんとなく気になる方はコメントください。(※もし再販となったら、絵柄など刷新。カードを小さくチップみたいにしてもっと省スペースで遊べるようにしたりね。今のあたしだったらそうしますね)

スマドリとか言ってる時代に、不謹慎だろ。などのご意見はお控えください。ゲームですから。ね。

 

 

 

 

ここから↓はゲームの攻略、考察的な内容が含まれます。説明書が手元にあり、数回プレイしてみて注意すべき点などを書き記しました。(保存用に残しております)

◆閲覧注意◆

※ルール上つまづきやすい部分。

・『イッキ』について

イッキは「2杯分の酔いを得る」と説明書には記載しましたが、これは、「サケを二枚出したのと同じ効果」があります。

つまり、『サケ』2枚を出さねばならないところ、『イッキ』1枚で代用できます。というカードです。

ただし、勝利宣言をするためには最後が『サケ』でないといけません。

ですので、『イッキ』で勝利宣言。「上がり!」とは言えないのです。

あえて「上がり方」を書くとすれば、『イッキ』の入れどころは、【イッキ】【サケ】【サケ】の揃え方か、【サケ】【イッキ】【サケ】の2パターンのみです。

つまり「酔い」を得ることに関して言えば、上がり方は【サケ】×4のパターンを加えた3種となっています。

では、最速の切り方はどういうものかというと、チェイサーを加味して、【イッキ】【チェイサー】【サケ】【サケ】の手順です。

また、『イッキ』を出すと、手札に『サケ』が余りますが、問題はありません。ルール通りです。同様に『チェイ』が余ることもあれば、『アテ』『イッキ』が余るケースもあります。いかに相手より「先に4杯分の酔いを出すか」のゲームです。

 

・ルールを間違えてしまった場合

『イッキ』の取り扱いを間違えて、『サケ』と『イッキ』をチェイサーで挟まず、続けて出してしまった場合や、『チェイ』をはじめに出しすぎて、3枚分すべて使ってしまった時などはどうすればいいか。

前者のケースについて、それ以外にも、『イッキ』を出したにも関わらず酩酊状態ということを忘れ「絡み酒」してしまった場合など、気づくと、「あっ」となるルール間違えがあった時。

この時は、「気づかれなければOKです」とさせていただいております。

お互いが酔っぱらっているというシチュエーションゲームですので、「ここちょっと間違えちゃった」というところがあっても、「わはは、気づかなかった!先に宣言されたんだ、おれの負けだ」と気持ちよく終わりましょう。

もちろん、プレイヤーふたりで決め事を作ってやってもオッケーです。間違えたら、勝利は無効、でもかまいませんし、気づいたら「飲み直し」を命じてもかまいません。

後者のケースも同様、『チェイ』や『アテ』を続けて出していくと、『サケ』『イッキ』の酔い2杯分以上を出せなくなってしまいます。

など……これで勝っても勝った気にならないんじゃああああ。

と感じられた時は「飲み直し」に統一で良いと思います。

一度間違えても、もう一度プレイしてみてください。間違えを踏まえて遊べるので、より、相手の出し方が気になったり、自分の出し方をこだわりたくなって、繰り返せば繰り返すほど、相手と楽しい読み合いができるようになれば…いいなぁと思いデザインしています。

ぜひ、何度でもお楽しみください。

 

〈了〉

 

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