ゲームアーカイブスにしかないゲームがある。
サガフロンティア2というゲームだ。
ちょっとネットで調べると、なかなかリマスターさえ発表されなくて、現在プレイすることが困難となっているゲーム。(前作のサガフロンティアはリマスターが現行機で遊べる。)ゲームアーカイブスにしかないという言い方は誇張だけれど、現在のモニターはほとんどが映像出力はHDMI規格なので、PS2やPSではやりにくい。
これをやりたくて、家のビデオ録画専用機と化しているPS3で、ゲームアーカイブスにログインしようとしたわけだ。
しかし初手からつまづいた。
PSN(PlayStationNetwork)にログインしようとID(メアド)とPASSを入力すると、「機器設定パスワードを設定してください」なるエラー表示が。
この機器設定パスというやつが鬼門①だった。
機器設定パスを作成する必要がありますという文言とともに、URLとQRコードが登場する画面となるのだが、スマホでQRコードにアクセスすると、機器設定パスワードの生成と管理というSONYのサイトに至る。
しかし結果はダメ。
再度機器設定パスを作成する必要がありますという文言とともに、URLとQRコードが登場する画面に。
「はあ!?」
ここで1はあ!?である。
ここまできて、どうにもおかしい……と、Google先生に訊ねてみた。すると多くの方が2022年ごろから、同様の問題に直面し、悩んでいた。そこである程度の事情が分かった。
ああ、なるほどもうサポートしていないサービスだからここまで面倒なことを強いるのか。
もう激萎えである。
何度、この糞太郎が‼‼とメーカーのあるであろう東側を向いて吐き捨てたことか。
何度も何度も何度も、この機器設定パス入力ループを繰り返した。
そのたびに、Yahoo!知恵袋のお知恵をお借りする。
そして試行錯誤ののちに鬼門①を通過するのだが、当時のわたしの現状を書いておく。
❶先ほどの機器設定パスワードの生成管理画面で、たくさん増えていたパスワードはすべて「無効」にした。
❷PSNのアカウントへスマホからサインインし、「アカウント設定」をタップ⇒「セキュリティー」をタップ⇒別のページへ移動「続ける」⇒2段階認証のステータスが無効となっていたのを「利用中」へ変更。※2段階認証の方法は電話番号でもアプリでもOKと思う。わたしは電話番号でした。
❸その後に、再度、機器設定パスワードの生成管理画面へ行き、新しいパスワードを生成した。そこで表示されたパスワードをスクショし、「完了」を押して戻る。
❹以上ののちにPS3でPSNへサインインを試みた。IDはアカウントのメアド、PASSはスクショした機器設定パスワードを入力。そこでようやくサインインすることができた。
わたしの場合は2段階認証がカギだったということだろうか?知らんけど。
さて、ようやくPlayStationストアをPS3で表示することができ、ゲームアーカイブの項からお目当てのゲームを探し当て、カートから購入へ……進もうとしたところで第2の鬼門があらわれた。
鬼門②「PS3クレカ使用不可」
「はあ!?」
最大の関門を突破したと思っていたので、まさかまた阻まれるとは思っておらず、東に向けて呪詛を発したわたしと同じ気持ちの同士たちよ、君らを全員愛したい。
どうやら鬼門②についてGoogle先生で調べると、PS3とPSVitaにおいてはクレカやPayPalを利用することができなくなったらしい。2021年10月5日の重要なお知らせにて注意喚起されていた。
ただ、調べてみると鬼門というほどのことはなく、決済ができなくなるだけで、Storeのウォレットにチャージしておけば、そこから支払いをして購入することはできるとのこと。
なぁんだ。取り越し苦労だった、と胸をなで下ろしたのも束の間。
スマホでウォレット残高をチャージしようと、
ちょっと写真を撮っていないのだが、このチャージを終えて、ウォレット残高が間違いなく1000円と表示されている状態で、PS3のPSStoreカートへ戻り購入に進むと、「登録済みのクレジットカードの情報」を要求されたのだ。
しかも「PayPay」という表示があり、有効年月とセキュリティコードのみ要求される。
それに首をかしげながら、PayPayとたしかに紐付けているクレカの情報を入力してみた。
しかし弾かれる。
カードが確認できませんと出て、前画面に戻された。
「はあ!?」
ここで3はあ!?目である。
ありえない鬼門③のお目見えであった。
クレカ情報を聞かれる筋合いはない。こちとらPayPayでチャージしているのだから。
Storeのウォレット残高はしばらく前から0円で、ほとんどの支払いは過去登録していたクレジットカードで行っていた。※このクレカも期限が切れていたので、設定を削除した。
なので新規のウォレットチャージとしてPayPayを使った。
だからクレジット情報をこのタイミングでStore側に聞かれる筋合いはないのである。
これには堪忍袋の緒が切れて、東にマジクソ全力のシャドーを繰り出した。念の拳はおそらく本社に届いているはずだ。
腕がだるくなったので、諦観して座り込みまた先生と知恵袋のお世話になる。毎度すみません。
やはり同じ悩みを抱いた方が見つかり、参考に無事DLまでこぎつけた。
原理はわからないが、ウォレットのお支払い方法のPayPay登録を解除してまっさらにした。
そのあとで購入へ進むと、クレカ情報を聞かれることなく、ご購入完了となり、鬼門③を突破した。
「ええ……?」
あとはすんなりDLが完了し、ゲームも問題なく起動した。
いったいなんだったのか……。
実に丸二日もこれと格闘した。
本当にわけがわからないし、ここまでの手間をかけるもんでもない。しかし実際にレトロゲームを遊びたくても、なかなか苦労している人がいることはたしかだ。
ここまでゲームに歴史が積もり、時代と共に面白いものが廃れていくのは仕方のないことだけれど、コマを遊んだりヨーヨーを遊んだりしたい子もいる。
大人が遊びの選択肢を狭めてちゃいけない、と思う。
名作と呼ばれるゲームはまだまだたくさんある。
リメイクまでは望まない。しかし今だからこそ遊びたいんだ。あの頃の感動をまた、体感したいんだ。
そういう声はたくさん挙がっている。
もしかすると今の子たちには刺さらないかもしれない。
しかし刺さるかもしれない。
リマスターですら商品価値がないだろうと決めてかかるのは、大人の都合だろう。
最後に、この事態から学んだのは【世の中信じられるのはGoogle先生とYahoo!知恵袋だけ】ということだ。我々は先生と皆さまのお知恵のおかげでまっすぐ歩けていると言っても過言ではない。これからは寝覚めに、朝日に向けて念拳を飛ばすことを日課にしようと心に誓う。