ちょりヌンティウス。ぺりめにです。
なんか童貞臭さって抜けないよね、って話をします。
ぺりグどうしちゃったの?
と狼狽えずに、ちょっと話を聞いてください。
あ、いや、別に聞かなくてもいいです。
どっち?
なんかこう、高砂に乗ることなんて人生で一回しかないわけじゃないですか?
あ、高砂は(たかさご)と読みます。
結婚式で新郎新婦の座るメイン席を「高砂席」と呼ぶらしいのです。そういえば式席次で見かけたことがありますね。これは結婚式で能の「高砂」の謡を謡ったことに由来するそう。「高砂」は高砂神社の松と住吉神社の松の精が老夫婦の現れ、両社の松が相生の松である。つまりは一心同体であると語る曲だそうで、夫婦円満を願って結婚式で謡われてきたと、そういうところからきてるんですね。(引用:公益社団法人 金沢能楽会)
そんな高砂席に、人生で乗ることなんて二回も三回もあったら、ちょっとちょっとォ何回目やねんってモヤっとしちゃいますよね。
人生で一回しか上がることのない高砂に、意を決して上るわけですよ。そんで妻となる人と談笑したり色んな縁故知人方々が祝福してくれるわけですよ。そんな晴れの日の新郎を捕まえて、「なんかキャバクラ客みたいだな」ってどの口が裂けて言うてるの!?言うたら裂いてやろうか!
いえね。ちょうどそんな舞台に上がらせてもらった日に、言われちゃったわけですよ縁故あるやつから。おまえの口を裂いてやろうか。
「お高いお酒を片手に、目鼻立ちパキッとさせた化粧濃いめの新婦と並んでいると、どうにもキャバクラ客を相手にしているキャバ嬢にしか見えん」と言われました。口を裂いて縫い付けてやろうか。
これくらい爽やかな絵になっているはず。
高砂席で信じられないくらいキメキメの新婦と談笑できちゃうくらい、イケてる新郎のつもりだったんですけどね。
ニチャっと笑ったり、背中丸めて目の下垂らして、スケベな感じがにじみ出てしまっていたかなあ?
いや決してキモくないとは思うんですけど。それは受け取った側の主張なのであって、こちとら、いらすとやさんの爽やかな印象をご覧の皆様にも与えようと努めていたわけですから?
多少「デュフフ」って言っちゃってたとしても、多少ノーメイクだとしても?
うん。
誰がキャバクラ客顔やねん!〈了〉