ぺりグ

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ゴジュウジャーロスをキングオージャーで埋める父子

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ねえパパ、テガソードになって?

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ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー2025年2月16日から2026年2月8日まで放送された東映制作の特撮テレビドラマ、スーパー戦隊第49作目および50周年の記念作品。

DXテガジューン.一家揃える!と息巻いた子が誕生日に買ってもらった。ギミック満載でCV.ゆかな氏のボイスに「いい声だねえ」とわが子にも大好評。声オタの素質あり[PR]

 

来るスーパー戦隊シリーズ50年の激闘に幕を下ろした2026年2月のある日。

わたしの子はゴジュウジャーロスに陥っていた。

欠かさずスーパー戦隊を見ていたぺりめに(父)は御多分に洩れず今作ゴジュウジャーも視聴していた。しかしなんと昨年の夏頃からそれにわが子も加わって、父子並んでリアルタイムで毎週日曜日にテレビの前にかぶりつくことに。

そこから一気にスーパー戦隊にハマり、父も念願だった変身アイテムを子に買い与え、今ではDXテガソード一家が我が家のリビングを占拠している。

日曜日が待ち遠しくて「ゴジュウジャーはあと何回寝たら観れる!?」と毎朝確認作業を強いてくるわが子。

水曜日には「あと4回だよ」などと返事をすると、ウゥゥゥゥイヤッタァァァァァ!!と頭をぶるんぶるん振って髪をかきむしるわが子。

恐るべし、現役戦隊の吸引力。

子「ねえパパ、テガソードになって?」

なれるかァ!!

子「まちがえた。ぼくがグーデバーンやるからパパはァ、テガソードね?」

身体をくの字に折りたたみながら怖いことを言う。パパもDXテガソードのようにくの字の体勢からAwakingしないとならないのだろうか。老体にむち打って長座体前屈なんてした日にゃ、おしっこ漏らしそうだ。そのままAwakingしたら股間に恥ずかしい染みができてしまう。できれば人肉Awakingはご遠慮願いたい。

わが子ながら、どんな大人になってしまうのだろう。一抹の不安を覚えた。

 

これまではすぐに次の戦隊が世界を守ってくれていたから

50年の歴史を積み重ねてきたスーパー戦隊。

ひとつの物語が結末を迎えたとしても、次の日曜日の朝になれば、また新たな戦隊が世界を脅かす悪に立ち向かってくれた。

だからこれまで、子どもながら寂しいという感情は沸きにくかった。

わが子も、ゴジュウジャーロスであるとはいえ、番組終了が受け入れられず泣き喚いてはいない。(父はちょっぴり泣いた)ゴジュウジャーが終わっても、まだまだ観ていない戦隊があるからかもしれない。

歳を重ねたわが子は、物語の展開を理解できるようになってきている。

大団円を迎えたゴジュウジャーの物語に、満足な気持ちもあるのだろう。さみしさと感動がない交ぜになった複雑な面持ちなのかも知れない。4歳児にそこまでの情感の機微があるとは考えにくいが。(父は子以上に複雑な気持ちでやるせない顔をしている)

父はというと、毎週日曜日の朝に、スーパー戦隊が放送されているのが当たり前だったものだから、わたしの人生においてもこんなぽっかりと心に空洞ができてしまうものなんだな、とはじめての感情をかみしめているところだ。

かみしめてもかみしめても、スーパー戦隊のいない朝はやってくるので、わたしの心はやはり奈落へといざなわれるのだが。

いやもうそれはいい。終わってしまったものはしょうがない。前を向くんだぺりめに。スーパー戦隊が残してくれた熱いヒーロー魂を胸の奥に大事に仕舞って生きてゆくのだ。

さっさとギャバンに気持ちを切り替えるのだ。未練がましいぞ。

まったく女々しい父親だ。子は父の背を見て育つのだ。

スーパー戦隊が終わろうが、戦隊スピリッツは消えねえんだ。消せねえんだ。心の芯の奥にどっしりと突き刺さってるもんなんだ。子よ。おれの背を見てみろ。父の背はたくましいだろう。さあゆくぞ。新たなヒーローを迎えようではないか!

「パパ? ゴジュウジャーがないから、ほかの戦隊観たい。キングオージャーとか観たくなってきたなあ。こんまえから観てみたかったんだあ」

前方腕組み仁王立ちでわが子にたくましさを示していた背は、子の言葉にとたんへこへこ屈折しにこにこしながらTTFCを起動した

ええ~^^そうかい?^^ついこのあいだまで「キングオージャーは観たくない」って言っていたじゃないかあ^^どういう心境の変化なんだい?^^ええ?パパが幾度となくプレゼンしたことを覚えていたのかい?^^ちゃんとお話し聞いていてくれたんだねえ^^うれしいねえ^^

と、でれっでれに顔をほころばせながら、手早くキングオージャーの第1話を再生したぽちー。

お馴染みの語り部のナレーションが飛び込んでくる。ウヒョーこれこれ。やっぱスーパー戦隊の第1話は全シリーズ何度観たっていいもんだ!ギャバン?もうええでしょ。今日から毎週日曜日は過去の戦隊一気見記念日だ。寝るまでノンストップで楽しんでやろうぜヒャッハー!

 

 

あっさりしたもんだ

さすがに「何時間テレビ観させるねん!」と奧さんからげんこつが飛んできたが、あっという間にわが子と並んで口も半開きでキングオージャーを1~5話まで一気に観てしまった。

子どもとは得てしてあっさりとしたもんだ。別れがつらい番組であっても、ひと晩寝たら案外引きずっていない。

気持ちの整理はついていないのかもしれないが。子どもは遊びを生み出す天才だ。次から次へと楽しみを見つけることができる。このポジティブさ加減は学ぶべきところである。

「晩ご飯だから」とテレビを消そうとすると、いやじゃいやじゃまだ観たい!ごはんなんざ食べとうない!と駄々をこねる子。

ブンブンジャーやトッキュウジャーを見せたりもしたが、ここまでの駄々ははじめてだな。よっぽど巨大クワガタと融合するように変身するレッドにときめいているとみえる。

なんとかテレビの前から子を引き剥がし、食卓についたが、食事をしながらも話題はキングオージャーばかり。

「キングオージャーのライブ行こうね!」と、喜々として語るわが子に、いや、もうやってないのよ。現役戦隊じゃないとライブ見に行けないのよ。と説明するのも忍びなく、わが子のためにと、スーパー戦隊ファイナルライブツアーのチケットを取ってあげたこと(私欲)をとつとつと語って聞かせた。

君はキングオージャーにお熱かもしれんが、ゴジュウジャーはまだ終わっていない。ふははカンタンには終わらんよ。スーパー戦隊はな。すごいだろう、わが子よ?

と、謎のマウントを子にとって、スーパー戦隊のいない日曜の夜はふけていったのだった。

 

ありがとうスーパー戦隊。また会おうスーパー戦隊。わが子はゴジュウジャーしか現役戦隊を観戦できなかったけれど、いつの日か、新たなスーパー戦隊に子が出会えるよう、わたしのろうそくが尽きるまで祈っていようと思う。復活はなるべく早めにお願い。〈了〉

 

 

◆わが子TIPS◆
【こんまえ】:「この前」のわが子語録。ただしわが子の場合、「ついこのあいだ」も「一週間くらい前」でも「数ヶ月もの昔」であったとしても、一律に「こんまえ」で済ませるおおざっぱさ。どこの時点を指し示して話しているのか、注意深く前後の文脈から推測する必要がある。

 

 

 

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